競売とは

不動産競売(けいばい)とは、民事執行法に基づき、債権回収のために債権者が裁判所に申立てを行い、債務者の所有する不動産を競りにかけて、最高価格の申出人に対して売却し、その売却代金によって債務の弁済を受けるという制度のことをいいます。

マイホーム購入時には、ほとんどの方が住宅ローンを利用します。

住宅ローンが払えなくなるなんて考えたくもないと思いますが、もしも住宅ローンを返済できない場合、債権者(金融機関等)は抵当権の優先順位に基づいて担保である不動産を競売(抵当権の実行)し、落札代金を債権の弁済として当てることになります。抵当権が実行されても、落札代金が債権額に満たなかった(完済にならない)場合は、「担保のない債権(無担保債権)」として残ることになります。

競売落札代金 < 住宅ローン等の借金
(上記のようにローン等が残るケースがほとんどです。ローンを完済できる金額で落札されるのであれば、もっと早く売却手続きを行い、手元により多くのお金を手にしていることでしょう)

債務者(不動産所有者)にとっては、「担保のない債務(無担保債務)」が残るということです。「競売で落札者が見つかったら、借金も全てなくなる」とお考えの方もいらっしゃいますが、そうではありませんのでご注意ください。

競売のメリット

繰り返しではありますが、以下の内容は債務者(不動産所有者)目線での内容となります。競売を申し立てる(債権者)側の情報はほとんど含まれていませんので、他のウェブサイトでお探しください。

自宅を失ってしまうのに、【メリット】と言うのもおかしな話ですが、任意売却と比較した場合のメリットについてです。

  1. 何もしなくとよい
    (任意売却を依頼するには、不動産業者をまず決めて、販売活動してもらいます。購入者が見つかりましたら、売買契約を締結し、引き渡しの手続きを行っていきます)
  2. マイホームに長く住める
    (すべてのケースに当てはまるわけではありませんが、任意売却で販売を開始し、購入者が見つかり売買契約を締結すると、翌月には引っ越すことになります。競売手続が終わるのはまだずっと先?ではないでしょうか)

競売のデメリット

メリットと同様に、債務者(不動産所有者)目線での内容です。

  1. 市場価格より安値
    (住宅ローンを利用しにくい、室内を見れない等の理由から、市場価格より2~3割安値で落札される可能性が高い)
  2. 損害金が加算
    (住宅金融支援機構の場合、元金に損害金14.5%が加算されます。2000万円のローンを滞納すれば、年間290万円もの損害金も支払わなければいけません)
  3. 近所に競売が知れ渡ってしまう
    不動産競売物件情報 http://bit.sikkou.jp
    (競売情報は、インターネットで誰でも見ることが出来ます。同じ学区内に引っ越したのに、競売情報を近所の方が見つけてしまうというケースもございます)
  4. 引越し代、固定資産税の精算金等もらえない
    引越し代については、認めてもらえないケースも増えてきておりますが、認めてもらえた場合は平均30万円程です。固定資産税は、1月1日現在所有している方に課税されます。任意売却であれば、購入者から精算してもらえますが、競売ではもらえません)